思い込みや情報の偏りで、「実はそうじゃなかった」と後から気づくことって、釣り道具選びでもよくありますよね。
経験を通して、自分のスタイルを確率していくことも釣りの醍醐味です。
思い込みの罠:「とりあえずハイギア」からの挫折
私自身もこれまでは完全に“ハイギア派”で、「とりあえずハイギアを選んでおけば間違いないし、潰しが効く」と思っていました。
私自身もこれまでは完全に“ハイギア派”で、「とりあえずハイギアを選んでおけば間違いないし、潰しが効く」と思っていました 。はじめてのゼノンビーストも迷わずギア比9のエクストラハイギアを購入したほどです。
冬のデッドスロー、「ゆっくり巻けばいい」の罠

きっかけは、冬場のデッドスローリトリーブでした。
水深4mでノーシンカーのドライブシャッドを岬やブレイクにコンタクトさせながら引きたい場面において、ハイギアの巻き取り量ではどうしてもルアーが浮き上がってしまいます。
これまでは「ハイギアでもハンドルをゆっくり回せば対応できるだろう」と思い込んでいましたが、特にギア比9のエクストラハイギアともなると、極低速で巻き続けるのは至難の業。
アングラー側のストレスが大きすぎる上に、一定のレンジをキープするのは物理的に不可能だと痛感しました。
ゼノンビースト6(ノーマルギア)の導入

そんな経験をきっかけに、この度あえてノーマルギアである【ゼノン ビースト6】も導入してみました。結論から言うと、これが釣りのテンポと集中力を劇的に変えることになります。
浮き上がりを抑える「絶対的な一定巻き」のしやすさ
ハイギアでは指先に全神経を集中させて極低速をキープするという「苦行」を強いられていましたが、ノーマルギアならその必要は全くありません。
意識的に極端なデッドスローを作ろうとしなくても、自分が心地よい一定のリズムでラインのスラックを保ちながらドライブシャッドが不自然に浮き上がることなく理想のスピードを保ってくれます。
この「オートマチックに一定巻きができる」という事実だけで、釣りのテンポと集中力が劇的に向上しました。
岬やブレイクを舐めるように引ける「巻き感度」

無理なく一定のスピードとレンジをキープできるようになった恩恵は、そのまま「巻き感度」の飛躍的な向上に直結します。
ルアーが岬の先端をかすめる感覚や、ブレイクの起伏にコンタクトするかすかな感触が、ノイズなくクリアに手元へ伝わってくるようになりました。
ギア比が下がったことでリーリングによる不必要なテンションが掛かりすぎず、水中の解像度がグッと上がった感覚です。「今、一番おいしいところを通せている」という確信を持って巻き続けられるのは、メンタル面でもとてつもないアドバンテージになります。
ビーストならではの「トルク」

コンパクトボディに16lb、100mのラインキャパシティは気難しいフィールドで不意にデカバスが食ってきたとしても、アワセた直後から主導権を一切渡さずに引き寄せることができます。
フッキングからランディングまでの安心感が、ビーストにはあります。
ゼノンビースト6で引き出せた一匹

実際にフィールドへ持ち込み、ドライブシャッドをキャスト。岬のブレイクが絡むポイントで、ハンドルをゆっくりと、しかし確実に一定のリズムで回していきます。
ハイギアの時に感じていた「ルアーが浮き上がってしまう焦り」や、スローに巻き続けるストレスは一切ありません。ノーマルギアならではの絶妙なローギア感が、ルアーをボトムのレンジにしっかりと留めてくれているのが手元に伝わってきます。
岬をかすめながらリトリーブさていると、地形変化とは明らかに違う反応。
リールのトルクを活かして力強くフッキングを決めると、ゼノン ビースト6のパワーで主導権を一切渡さずに引き寄せることができました。
上がってきたのは、これまでの悔しい釣行を丸ごと吹き飛ばしてくれるような、見事なプロポーションの魚。
ノーマルギアだからこそキープできたレンジと作れたリズムがもたらしてくれた、私にとって価値ある一匹となりました。巻きのリールに悩んでいる方は、是非ゼノンビースト6のノーマルギアが持つ力を体感してみてください。



